「クリスも、早く」 リアンに手をひっぱられる形になりながらも、体を回転させたレイは、クリスに笑顔で声をかけた。 「ああ」 レイの言葉にそう答えたクリスは、優しく微笑むと足早に二人の後を追って家へと入っていった。 二人とも親はいるが、レイが来る前からたまにリスノの家に遊びに来ていた。 そんなふたりをリスノもまた快く受け入れており、今回のようにふたりが食事に訪れる事が度々あった。