「レーイっ!!」 よく通る女性らしい声。レイは声のするほうへと振り返った。 「リアン」 片手を上げて、思い切り手を振るリアン。その隣には、サラサラと揺れる美しい金色の髪。 「おはよう、レイ」 「おはようクリス」 レイがこの村に来てからというもの、毎日のようにクリスとリアンはレイに会いに来ていた。