「リアン!」



勢い良く扉を開けて入ってきたリアンは、そのまま駆け足でリスノのもとへと近付いた。



「リスノさん、見に来たわよぉ。
い・か・い・の・子」



そう言ってにっこりと微笑むリアンの後ろで、ふわりと金色の髪が揺れた。



「すみません、突然…」



申し訳ないという様子でリアンに続いて家に入ってきたクリスは、「ほらリアン」とはしゃぐ彼女の腕を掴んだ。



「別に構わないさ」



そんなふたりの様子を見ていたリスノは、手を腰にあてると、にっこりと微笑んだ。