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爽やかな太陽の光が、ぽっかりと空いた森の広場へと降り注ぐ。



木々の間を吹き抜ける風で葉がカサカサと音をたて、同時に鳥たちがまるでリズムを奏でるようにさえずり合っている。



「レイ!早く洗濯物干しちゃってくれ」

「わかった」



ガチャリと音を立てて開いた扉から、大きな籠を抱えた一人の少女が現れた。



風に吹かれて、その漆黒の髪がフワリと揺れた。



「今日は天気がいいからきっとよく乾くよ」



窓から身を乗り出して言うリスノにむかって、レイは頷くと優しく微笑んだ。