一方村では、一軒の家の周りにたくさんの人が集まっていた。 そこはクラエスの民が住まう村。 村へ着いたリスノはレイを自分の家のベッドに寝かせると、ある人物の家へと向かったのだった。 「どうだいオーヴェ。本当に黒い髪だろ」 そう言ったリスノは、目の前で眠る少女に目を向けた。 その時、窓から覗く大勢の視線に気付いたリスノは勢い良く窓を開けた。 「あんた達!見せ物じゃないよ!! 帰った帰った」