ひとりになった部屋の中。 残された女性は「ふぅ」と息を吐くと、ゆっくりと自分の襟元に手を伸ばした。 どこか制服のようにしっかりと形の整った服の襟元のボタンを外すと、女性らしいほっそりとした首すじが露になる。 テーブルランプの明かりに照らされた彼女の胸元には、黒い蝶のタトゥーが彫られていた。