―――――― その頃。 テーブルランプにだけ照らされた部屋の中に、ふたりの人間がいた。 「不思議な光?」 そう言った声は女性のものだった。 その女性の言葉に、もう一人が何も言わずに頷く。 しばらくの間、女性は顎に手を添えて何かを考えるとその瞳をもう一人に向けた。 「わかりました。少し調べてみてください。 上への報告は…もう少し情報がはっきりしてからにします」 「…了解」 そう言うと、その人物は音もなく部屋を後にした。