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鬱蒼と茂る木々達に遮られ、その森には光は射さず常に闇に包まれている。



そのためか、その森に足を踏み入れようとする者はほとんどいない。



そんな森をずっと奥へと進むと、突然ぽっかりと視界が開ける場所がある。



――サァァ…



これまでの雰囲気とはうってかわって、突如爽やかな風が流れ込むその場所に、彼らはひっそりと暮らしている――…