もうすぐ、お前に逢える。

愛しい、あなたに・・・

私は、今日という日を

何も知らされずに過ごしていた
 
二十四歳だった私は三十二歳
になり、後、幾日が経てば
また一つ年を取る。

貴方は、今の私を見て

どう思うだろう?

鏡に映るのは、八歳も

年を重ねた姿・・・

貴方に逢えるその日まで

私は、年を重ねて行く。

雲ひとつ無い、晴れ渡る空の下
菫は、雪乃と並んで歩く。

その少し前を、八歳になる
浬が歩く。

「サラサの出産のお祝い
 何にしようか?」

「そうだね」
  
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