―――部屋には私と恭平さんの二人が残った。 私は雰囲気の悪さに再び俯いていた。 どうしたらいいんだろう…… ふと気づくと私の目の前に恭平さんが立っていた。 「栞奈。…触れてもいいか?」 ふ、触れる? ドキッとして顔を上げた次の瞬間、私は恭平さんに抱きしめられていた。 「好きだ」 .