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「ではナーベル様、次はこちらの衣装を合わせてみましょう」
モニカは可愛らしい声で嬉しそうにしながら薄桃色のレースがたっぷりあしらわれたドレスを手に、ぐったりとしたナーベルに迫った。
入浴を手伝うことを拒むとしぶしぶ引き下がってくれたのだが、今度はいいと言っても頑として譲らない。
「ナーベル様は若奥様も当然でございますよ。そのようなお方のお着替えも手伝わないようでは、わたしがルッツさんに叱られてしまいます!」
そう言っていろいろなドレスをナーベルにあてがい、ようやく薄桃色のドレスに決めたのだった。
「ちょっと……苦しいわ。きついんじゃない?」
コルセットで締められたらウエストに手をあててみながらナーベルがそう漏らすと、モニカはいいえと首を振る。
「奥様もそうしていらっしゃいます。我慢なさって下さいね。それより、さぁ、鏡の方を向いてください……」



