もう1人の彼氏

「ねぇ、彼女さんと私、どっちが気持ちいい?」


「絵里香。」


「ほんと?」


「うん。断然。」


「良かったぁ。」


なぜか彼女に勝ったと喜んでいた。




それから私たちは、変わらず、恋人のように過ごした。


クリスマスはお互い彼氏彼女と過ごすから、イヴにデートした。
2人ともバイトと嘘ついて。


タカマサとの思い出は作らないつもりだったのに、
プリクラを撮り、
2人で指輪も買った。

もう1人の彼氏。

私の中では、そんな存在だった。