もう1人の彼氏

サッカー部員の何人かが駐車場にいる。


「おう、絵里香じゃん。お前、伊藤のこともたぶらかしたらしいなぁ?アイツ、泣いてたぞ。かわいそーに。」

アイツって、元カノ・・?

被害者は私なのに・・


「ちょっと先輩たち、ひどいですよ。絵里香先輩はたぶらかすような女じゃないことぐらい、知ってるじゃないですか!!」


なにそれ・・私のこと、噂になってるの?
同じ部員なのに・・仲間だと思っていたのに・・そういう目で見てる人もいたんだ・・


「お前、調子に乗ってんじゃねーの?いろんな男が告ってきたからって。ブスのくせに!!」


「・・・・・!!!!」

「おいおい、やめろよ。」

「いや、だってさぁ、本当のことじゃん。」

「絵里香先輩はブスじゃないし、かわいいですよ。自分が絵里香先輩に相手にしてもらえないからって、そんな言い方するのはみっともないですよ。ブサイクな先輩は心もブサイクなんですね~」

「はぁ?なんだと?おまえ、自分の立場わきまえろよ。」

「本当のこと言っただけです。絵里香先輩のこと悪く言う奴は、俺が許しません。」


「タカヒロ・・!やめて、いいよ、もう・・ありがとう。」