もう1人の彼氏

「すみません、荷物はこれで全部です。受け取りのサインお願いします。」


「…えっ?あ、はい。」

私がしちゃっていいのかな……と思いながらも、

“加瀬”と、

サインをした。



「あ、その荷物はこっちにお願いします!」

何故か、荷物の場所まで私が指示してる…




「こんにちは。今日引っ越しされてきたんですか?」


「あ…私じゃないんです……えっと………あ、いた、あの子ですっ………タカマサ!ちょっと!」

荷物を出しているタカマサを呼ぶとすぐに駆け寄ってきた。

「ん?なに?」


「この子が引っ越してきたんです。よろしくお願いします…」


あれ?なんで私が挨拶してるんだろ?


「あ、私も今日引っ越してきたんです、隣に。よろしくお願いします。」


「あ…こちらこそよろしくお願いします。」



「…ねぇ、なんか、私、彼女っぽくない!?」


「しっ!聞こえる!」

そう言いながら私の肩に手をやりながら部屋に入った。