「………う…………ん?」


どこだココ。




あ、お決まりの病院で寝てて、川を渡ろうしたら、大切な人が叫ぶから、戻って目が覚めるってやつか。
ありきたり…。


で、今草原にいる。
草原…って言うよりも、何か木がちゃんと生えてて、茂みもある。

あぁ…天国に行く前、こんな綺麗な場所に来るんだ…はは…。


でも川がない。

あ、そうか。
迎えが来るのか。そーかそーか。


…あ、何か音が聞こえる。
フフ…遂に天国に行く時が来たか…。




あれ、ちょっと待て。


この音って、馬…?



何何、迎えって馬?
天使か神様が迎えに来るんじゃぁないの?

だってブランダースの犬は、パドラッシュと一緒に、上から舞い降りて来た天使が運んで来るじゃない。


…うん。
まぁ最後だし、いいか。馬でも。
しょうがない。乗ってやろう。


あー…。でも立つ気になれない。
も少し寝る。






「……………い」


声が する。
天使か神様が来たのかな。

待って 後5分。





「………お…………ば」


うるさい。


後5分だってば。