時々こっちに手を振ってくれる奈々に 手を振り返したりしながら、 私はパラソルの下に座っていた。 浜辺には人が沢山いて、 時々、奈々やママ達の姿が見えなくなったりもした。 それでも私は、そこでじっとしていた。 少しでも動いて、 またあの発作が来たら、 あんなに楽しそうな奈々まで病院に行かなきゃならなくなる。 私は海に来れただけで十分だった。 潮の匂いは、心を落ち着かせてくれる。