心臓が、痛いくらいに打ち鳴らされている。 お墓でプロポーズなんてさ、 有り得ないけど。 嬉しかった。 奈々にも聞いてもらいたいって。 その気持ちが。 「物好きだね。」 言ったら、 マスターはブッと吹き出した。 「お前なぁ…こちらこそとか何だとかさ、可愛い答えがあるだろうが。」 マスターは言って、笑った。 「僕に何を期待してるんだ。」 私が言うと、マスターは笑い声をもらしたまま 私の左手を取った。