「さて。」 マスターはそう言って、 私の顔を見た。 「奈々ちゃんにも、聞いててもらいたいから、ここで言うからな。」 マスターの言葉に、 私は首を傾げる。 マスターは鞄から、 小さな箱を出した。 その箱を見れば、 何を言われるかはすぐにわかった。 私は奈々のお墓に少しだけ視線を移した。