ナポリタンを食べた後、 マスターはカウンターの向こうに入って 珈琲を淹れはじめた。 その真剣な顔が一番好きだ、 なんて言ったら、きっと 俺はいつも真面目だとか なんだとか そんな事を言いそうだから 言わないけれど。 凄くいい香り。 珈琲に注がれる愛に、 少し嫉妬を覚えるほど この人は この仕事を愛しているんだと思う。 温められたカップに注がれる珈琲。 差し出されて、私は礼を言った。