そんなこんな、考えているうちに掃除が終わっていた。 窓から身を乗り出していると、春風と春海が昇降口から手を振っていた。 すぐさま振り返して、足下に置いておいた革のスクバをすくいあげるようにして持った。 階段を駆け降りて、昇降口に急いだ。