にこっと笑って 手をふる春海はとても 可愛いかった。 春海が見えなくなると 空いていた席にストンと腰を下ろした。 ――… 「………駅〜」 はっとして目を開けた。 私はいつのまにか寝てしまっていたようだ。 キョロキョロして 電車から降りる。 「よかった…。間に合った。」 私はホッと胸を撫で下ろした。