「ちょっとユリ!どうしたの?何か言ってよ。」
春海はちょっと心配そうだ。
「う、うん。ごめんごめん。何でもないから〜」
私は手を振って見せた。
「てか、春海はどーしたの?こっちに来るなんてめずらしくない?」
「うん。まあね、これからちょっと…」
春海の頬が少し紅くなったように見えた。
「あー。春海ちゃん、もしかしてデートかなあ?」
春海の頬に
赤みが増す。
「うん。まあね。」
ちょっと照れて
いつも綺麗な春海がちょっと可愛らしく思えた。
恋ってすごいんだなあー…。
いつもは強気な春海を
こんなに可愛い女の子にしてしまうなんて。
私も恋をしたら、
可愛くなれるのかなあ?


