「悪い。てか、俺のこと知ってんの?」



「えっ、はい。まあ。」




「じゃあ、名前は?」




「え?」





「だから、俺の名前」






「えっとー。…た―…?」





「た?」






「り―…?」






「り?」






「…」





「ほら。知んねーじゃん。」





「あ―、えっと―…」





「じゃあ、年は?学校は?」




「が、学校は橋一ですよね!?制服が―…」




橋一は橋灘第一高校。
ここらじゃ有名かつ、エリートな男子高。




「せーかい。で、年齢は?」





「じゅう―…じゅうななっ!」





「はっずれー。はい、残念!じゃっ、そういうことで」