お母さんがすでに作っていた朝ごはんをペロリとたいらげ自分の部屋に戻った。
「ふ~ん、ふふ~ん…」
鼻唄なんて歌うぐらい楽しみにしている私自身が惨めになってくる。
陸は彼女いるんだから期待したって…
「でも、楽しむぐらはいいいよね?」
私はさっさと洋服に着替え、髪の毛は軽くセットした。
あえてあまりお洒落をしなかった。
ありのままの私。
それが一番いいんだ。
どんなに着飾っても、
どんなにお洒落をしても、
やっぱり素の自分を見てほしい。
それに私は、マイペースにゆっくり頑張るしかないんだもん。
私は、奈々さんから陸を奪おうなんて思ってない・・・のかな?
でも、
ただ、陸を想ってるだけ。
ただ、私は陸が私を好きになればいいなって思っているだけだもん。