「はぁ…」と大きなため息をもらした。 「心菜、大丈夫か?」 蓮… 上を見上げるとタオルを頭に巻いていて汗だくの蓮が私の前に立っていた。 「いいよね…蓮は歌わないんだもん…」 私は視線を下に向けながら言った。 ココロの歌を歌って、もし私がココロだってバレたら… 「心菜、下向くなって。小さな幸せ、見落としてるぜ?」 蓮はそれだけ言うと仕事に戻って行った。 小さな…幸せ? 私は蓮の背中を見つめながら考えた。 小さな幸せを見落としてる? 「あ……!」