君に愛の唄を



「ちょ、紗…」
「心菜さん」



その時、花田さんが私の肩を叩いた。


花田さんっ!?


ニコニコ笑ってる花田さんは夜でも変わらないみたい。


夜にそんな顔で話かけられても…



「蓮くんのところへ行きますか?」



え…?

そんなの……



「行きます!!」



当たり前に会いたいよ。



「じゃあ、私は帰るね」



紗英…?



「何で?紗英も行こうよ」


「ううん、私は帰るよ。二人で仲良くしてきなよ!」



あ……

気を使ってくれてるの?


本当にわかってたんだ…



「紗英…ありがとう」


「いいって!じゃね!」



私は紗英に手を振った。


本当に良い友達だよ、紗英は。


一生大切にするから…