「ねぇ…水沢蓮って、さっきから心菜のことばっか見てない?………って心菜、大丈夫?」
「えっ?……あ、うん…」
ダメだよ、蓮。
蓮のファンはこんなに沢山いるんだから、私ばっか見てちゃ……
…なんて、本当は嬉しいんだけどね。
かっこよすぎだよ。
きゅんきゅんしちゃって困る。
だって、きゅんきゅんし過ぎで死にそうなんだもん。
ドキドキしっぱなし。
蓮…大好き。
蓮…好きだよ。
私はそっとステージ上の蓮に呟きかける。
いつまでも聴いていたい歌声…
そして私のために作ってくれた歌はとても真っ直ぐに気持ちが伝わってきて…
蓮らしい歌だった。



