女の子達のブーイングが耳に入るたびに、私は気持ちが下がっていった。
「心菜さん、あまり気落ちしないでください。あなたは悪くありませんよ」
花田さんは確かにそう言った。
ザワザワした中、その声はかき消されそうな音量で聞こえてきた。
良かった、耳がよくて…
「ありがとうございます」
すいません。
花田さんを変人だなんて思って。
本当は良い人みたい。
「聞こえてたんですか?……心菜さんって地獄耳なんですね」
はい。
それも聞こえてますよ。
やっぱり撤回します。
やはり、あなたは変人みたいです。
しかも、地獄耳の使い方も間違ってるし…
マネージャーの仕事……大丈夫?



