君に愛の唄を



私は緊張しながら車に乗っていた。



「あの…なんで私が来ないとライブ始まらないんですか?」


「今回のライブはあなたへの誕生日プレゼントだと言っていました。あなたのためのライブだと…」



運転を軽やかにしながら花田さんはペラペラと話してくれた。


私がライブ会場に入ったのを確認して蓮が登場する仕組みだったらしいんだけど、


私が一向に入って来ないので花田さんが私を見つけに来てくれたんだとか…


私、悪いことしちゃった。



「歌のプレゼントがしたかったらしいんですけど、誕生日プレゼントに歌を歌ったら引かれるからライブを企画したみたいですよ」



え!?そうなの?


歌っても私は引かないのに…


だって歌、大好きだもん。



「まあ、でも前々から夏にはライブを企画してましたから…日にちをあなたの誕生日に変えただけなんですけどね…」


「え?…あはは…」



私は苦笑いを浮かべた。


花田さん……一言多いよ。