君に愛の唄を



それからいろいろ回って時間を潰した。


紗英が腕時計を見ながら言った。



「そろそろ時間じゃない?」


「そうだね。行こっか」



そう言って私達は歩き出した。


しばらく歩くと、目の前に女の子達の行列が見えて来た。


蓮のファンって男の子いないのかな?


あ!チケット出さなきゃ…


そして、バックの中から財布を……あれ?


私は立ち止まり、バックをいっぱいいっぱいに開くと財布を探した。


ない…
ない…
ない…


嘘でしょ?



「どうしたの?」


「いや…その……」



財布……

あ!机の上に置きっぱなしだ!



「私…取ってくる!!」



私は一目散に走り出した。



「取ってくるって何を!?もう、間に合わないよ!?」



間に合わせる。


絶対に……