君に愛の唄を



私は蓮の姿が見えなくなってから家の中に入った。


少しでも長く蓮を見ていたかったから。


チケットを見るとニヤけてしまう。


紗英を誘おうかな…


そう思ってライブの日程が書いてあるところを見た瞬間に固まってしまった。



「うそ…」



もう……蓮ったら。


─8月18日。


誕生日プレゼントならそうと言ってくれれば良かったのに…



「わかりずらいよ…」



私は微笑みながら大事にチケットを財布の中に入れた。


なくさない。

絶対に行くからね。


そう意気込んで、もう一度ヘッドホンを耳につけるとミキシングコンソールと向き合った。