君に愛の唄を



私は家の前の道路に向かって歩いた。


そして…──



「わぁ!!」


「きゃぁっ!」



私は瞬間反射で両耳を両手で塞いで、身を守るためにしゃがみ込んだ。


すっかり気が抜けていた私は余計に驚いてしまった。


く……くそぉ…!


私はしゃがみ込んだまま蓮を睨み付けた。



「あははは!!…ひひっ…ははっ…やばい…ふっ、驚きすぎ…ははっ」



笑いすぎだし。

ムカつく…


だけど私の目尻に少し涙があった。


本当、どんだけ驚いてんだよ…

…驚きすぎだね。


悔しいー!!



「覚えてなさいよ」


「あー、無理無理。多分すぐ忘れる」



なんか…

とことん、ムカつく…!


なんなの、
何しにわざわざ家まで来たのよ。


本当に多重人格の考えは分からんわ。

…って関係ないか。