君に愛の唄を



私は通話ボタンを押してケータイを耳にあてた。



「心菜?今、大丈夫か?」


「え?大丈夫だけど…」


「んじゃ、下にこいよ」



なんか……

少しテンション高い?


微妙な声のトーンやアクセントで蓮の機嫌や表情がわかってしまう。


ゾッコンラブとはこうゆうことのことを言うんだろうね……


私はぐしゃぐしゃに結ばれていた髪の毛を自由にした。


髪、伸びたなぁ…


そして軽く櫛で髪をとくとそそくさと階段を降りた。


玄関のドアを開けると、そこには愛しくて愛しくて仕方ない人が……


いなかった。


……あ、あれ?


蓮は、どこに行ったんだ?


まさか、帰ったとか…


あり得ないんですけどー!