君に愛の唄を



「もうっ、なにすんのよ!」



私は頭を押さえながら目の前にいる蓮を睨み付けた。


蓮は睨むというより、冷たい眼差しで私を見下ろしていた。


うぅっ…なによ…



「だ、だいたい"きもい"ってなによ!仮にもレディにたいして…」


「ふ~ん、レディねぇ…あんなきもい顔するやつのどこがレディですか?」


「だ・か・ら!女の子に簡単にきもいなんて言わないでって言ってんの」


「きもいやつにきもいって言ってなにが悪いんだよ!」


「はぁ!?」



今の聞いた?

ありえないんですけど…


私はそんなにきもい?

そんなきもいやつと付き合ってるのはどこのどいつよ!


本当に信じられない!



「もう、蓮なんて知らない…!」



私はそう言い残して屋上の扉を"バンッ"と強く閉めた。