アフタヌーンメロドラマチック

「オレのこと信じてなかったのか?」

「そうじゃないよ。でも、大概キャンセルになるじゃない。だから時間が無駄にならために萌季との予定を立ててただけ」

それだけと刹那は言った。

それはオレを信用してないと同じ事だ。

けれど『大概キャンセルになる』と言う言葉で言い返すことが出来なかった。

それに刹那の誕生日だ。

怒りを堪えた。

「行こう。昼食おう」

刹那の手を引いて歩き出した。

オレ達の間に会話がなかった。