次の日。

朝目覚めてカーテンを開けると、天気は快晴。

窓を開け朝の冷たい風をスウっと吸い込んだ。


机の上で携帯がピカピカ点滅している。

携帯を手に取り、着信を確認する。

ハル君からのメールだった。


『行ってきます!』


その文字を見つめながら、チクンと胸が痛んだ。

真っ直ぐに向かってくるハル君のことを思うと胸が苦しかった。


「・・・・・・そうだ、撮ってみよう」


私はコルクボードに貼ってある和由君の写真のピンに手を伸ばした。

私はそのピンを親指と人差し指で摘み、ウンと深く頷き、抜いた。