【完】君色フォトグラフ

7月。

もうすぐ夏。


少しずつ太陽も高くなってきた。

写真を撮っているだけでも汗がダラダラと流れてくる。

私は首にかけていたタオルで汗を拭いた。


「帽子持ってくれば良かったな」


私は木陰に入り、腰を下ろした。

グラウンドを見ると、熱でゆらゆら揺れている。


ぼんやりと眺めていると向こうから走ってくる人・・・こちらに向かって手を振っている。


「りんちゃん!」


「ゆ、柚さん!?」


私はビックリして立ち上がった。

あの日以来全く話していなかったからドキドキする。


「写真見たよ」


柚さんは、息をハアハア切らせながらにっこりと微笑む。


「え!?」


どうして?

柚さんには恥ずかしくて写真を見せてなかったのに。