奈々は言った。

あたしは、コクコクと頷いた。

「安心して。あたし達はクラス違っても心友だから」

「そうよ。いつでもあたし達のクラスに遊びに来て良いんだからね」

「奈々ぁ…麻奈美ぃ…あじがどぉ」

「ほらっみっともないからふきなさい」

そう言って麻奈美はあたしにピンクのハンカチを渡した。

あたしはそのハンカチを借りて、自分の涙を拭いた。


麻奈美も奈々もまるであたしのお姉ちゃんのよう。

あたしから見て麻奈美は姐御、奈々は優しくてなんでもできるお姉さんみたいだ。

3人の中で、あたしが一番子供っぽい。

それがちょっと悲しい。

「麻奈美…ハンカチありがとう」

「ちゃんとふけた?」

「うん」

「じゃあ行きましょう」

「うん!!」

あたし達3人は歩きだした。