気づけばもう下校時間。 いつものようにしーちゃんと下校して、帰宅。 家に入ると、そのままベッドに倒れ込んだ。 「はー…」 疲れてるわけでも、落ち込んでるわけでもないのに、ため息が出る。 …末期だ。 結城さんのことを考えるとき、思い出すのはキャラメルの味。 あの日の朝から動き出した関係は、今も変わってない。 私と結城さんはただの"友達"だ。 ずっとこのままじゃ嫌だけど、かと言って告白する勇気もないし。 でもとりあえず、また話せるようになって、良かった。 …また笑ってくれて、良かった。