やっぱりお姉ちゃんは、私のことわかってる。 「…うん、ありがとう」 "両思いは望まない、なんて、強がりだったなー。" お姉ちゃんがそう呟いた。 会いたい、だけじゃないってことだよね。 いざ会えたら、やっぱり欲張りになっちゃうのかな? 私は…どうだろう。 まだよくわからない。 小さな声で行ってきますを言って、家を出た。 ゆっくり、慎重に歩く、いつもの通学路。