何度も何度も角度を変えて、



苦しくなって空気を求める度にキスはどんどん深いものになっていく。



まるで、今までの空白を埋めるかのように……。



頬に冷たい涙が落ちる。



私の涙じゃない。




怜人の涙だ。




「怜……人……?」



私が怜人の名前を呼ぶと怜人はバタリと倒れた。



ウソ……!!!



「れ、いと……?……怜人!?」



どうしよう、どうしよう!!!



怜人の顔を触るととても熱く、苦しそうな顔をしている。



私はどうしたらいいかわからず、怜人の携帯から優人くんに電話をかけた。