今日は朝から雨が降り続けている。


いつもなら我慢できる痛みだが今日はなぜかいつもより痛みが増している。


ブーブー……


頭を抑えているとテーブルの上に置いてあった携帯電話が震えた。


登録していない知らない番号。



「……っ…もし、もし」


喋るのも辛くなるくらいの頭痛は続いている。


「あっ、お忙しいとこすみません。本城 怜人さまの携帯番号でよろしいですか?」


電話先の相手は知らない声の男だった。