『もうダメ!!体がもたないよ、怜人!!触るの禁止!!』


『は?なんで!?』


『なんでって……じゃあ怜人はなんでそんなにエッチしたいの?』


『知奈が好きだからっていうのもあるけど……知奈を抱いてると安心するんだよ。俺の安らぎの場所は知奈だけだから……』




昔の夢を見ていた。


「……ん?」


目を開けるとそこは大学の医務室だった。


「ストーカーの次は覗き見?悪趣味だな」


声の方を向くと怜人が壁に寄りかかったまま私を睨んでいた。


「怜人が医務室まで連れてきてくれたの?」


「……まじで迷惑なんだけど。さっきの女は“やる気なくなった”って言って帰ったし。俺、中途半端なんだけど。それともお前が責任取ってくれんの?」


冷たく言い放つ怜人に少し怖く感じる。