小、中、高と女子校育ちの私はそんな魅力的な怜人に好きになるのに時間はかからなかった。


毎日毎日、飽きずに毎日、怜人を遠くから観察していた。




学校はサボるくせに頭が良くてかなり上位の成績ということ。


猫舌だということ。


低血圧で朝は機嫌が悪いこと。


ヘビィスモーカーなこと。


春に怜人と出会って夏から秋にかけてわかったということはこれくらい。



そして、


無類の女好きということ。