病気の事は副会長にしか言っていない。

あまり大っ広げにする
訳にはいかないからだ。

桜井はそれ以上聞かず、黙って
黒板の文字を消していた。
優之介は複雑な気持ちでいっぱいだった。

言える事、言えないこと。

申し訳ない気持ち。

副会長は気にしていないようだけれど、
優之介はそれを考える度に
落ち込んでしまう。