玄関には、浴衣姿の悠里、のばら、
それに陽鞠と甚平姿の柚琉が居た。

「…おう、何だよ。
皆おしゃれして。」

「あ、やっぱり忘れてる。
今日は紫陽花祭りだよ。」

のばらが言って、優之介が納得した。

「…なるほどね。」

「優之介も来れそうならおいでよ。」

「解った、考えとく。」

「考えるだけじゃダメよ!?」

悠里が言った。

「解ってるよ。」

「じゃ、来れそうなら連絡してね。」

「あぁ。」

皆が去っていく。

優之介はため息をついた。