兄が部屋に入って来た。

「…龍兄。」

「目が覚めたかバカ野郎。」

「…ごめん。」

「お前さ、我慢して
迷惑かけないようにしてるけど、
逆効果だぞ。」

「だって…俺はただの厄介者だよ?
ただでさえ2人の邪魔してるのに
これ以上迷惑かけられない。」

優之介はそう言いながら体を起こした。