「ただいまぁ~。」

茗が帰ってきた。

ホッとしたと同時に、
再び苦しくなる。

「…っ!!」

茗がキッチンに入って来る。

「ごめんね、
ついついお隣と話し込んじゃって。
ありがとう、おかげで助かったわ。
…優之介くん?」

茗が異変に気づく。

もう優之介は一言も
喋ることが出来なかった。