そんなある日。

この日は少々
気分が悪かったけれど、
心配を掛けないように黙っていた。

兄の妻、茗が優之介を呼んだ。

隠している以上、元気な振りをして
接しなければバレてしまう。

「何?」

「私今からお買い物に行かなきゃ
ならなくなったから、
火を見てて欲しいの。」

止めていけばいいだろうと思ったが、
すぐに帰るということなので、
仕方なく言われた通りにした。