それにいち早く気づいた陽鞠は、
優之介に駆け寄った。

「優之介!!」

「…騒ぐな。
俺は大丈夫だから。」

「でも…。」

「良いから!!
…じっとしてれば治まる。
ちょっと疲れただけだ。」

「解った…。」

優之介は近くの椅子に座る。